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キノロン系製剤の交差反応

キノロン系製剤も尿路感染等に使用されることが多くなり、アレルギーが出た場合、苦慮することがある。
キノロン系製剤を使わずにすむならば良いが、キノロンは抗菌スペクトルも広く、重要な局面で使用できないことは避けたいものである。

キノロン系製剤もペニシリン系やセフェム系と同様に、交差反応があるとされている。
しかし、キノロン系製剤には2員環系と3員環系があるが、2員環同士、3員環同士は、アレルギーが起こりやすいとされており、違うもの同士ならば比較的交差反応は生じにくいとされている。(但し、全く起こらないわけではないので注意が必要である。)

キノロン系製剤を2員環、3員環に分類すると、下記のようになる。

2員環:シプロフロキサシン(商品名:シプロキサン)、モキシフロキサシン(商品名:アベロックス)、シタフロキサシン(商品名:グレースビット)、ガレノキサシン(商品名:ジェニナック)、トスフロキサシン(商品名:オゼックス)、プルリフロキサシン(商品名:スオード)、ノルフロキサシン(商品名:バクシダール)、ロメフロキサシン(商品名:バレオン)

3員環:オフロキサシン(商品名:タリビッド)、レボフロキサシン(商品名:クラビット)、パズフロキサシン(商品名:パシル)

但し、比較的新しいキノロン系製剤は「本剤の成分又は他のキノロン系抗菌剤に対し過敏症の既往歴のある患者」と書かれているため、他のキノロン製剤でアレルギー症状が起こっている場合は使用できない。
添付文書の禁忌事項に記載されている薬剤は、モキシフロキサシン、シタフロキサシン、ガレノキサシンが該当する。

・モキシフロキサシン、シタフロキサシン、ガレノキサシンは添付文書の記載により、他のキノロン製剤でアレルギー症状が起こっている場合は使用できない。

・2員環である、シプロキサン、トスフロキサシン等は、レボフロキサシン等が投与可能である。

・3員環である、レボフロキサシンはモキシフロキサシン等、2員環の投与も考慮可能である。

上記のようになるが、交差反応と現在の使用状況から考えると、レボフロキサシンによるアレルギー反応が出た患者への対応方法と考えるべきかもしれない。

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