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第2回日本老年薬学会学術大会

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2018年5月12~13日に東京で開催された第2回日本老年薬学会学術大会に出席しました。
今回は、大会長が簡易懸濁法を考案した倉田なおみ先生ということもあり、嚥下に関する内容が豊富でした。

嚥下障害の頻度は
施設入所高齢者:51%
自立生活高齢者:23%
脳卒中後の合併症:40%超
パーキンソン病:32~82%
アルツハイマー型老年性痴呆:17~84%
と、高齢化社会では検討していかなければならないものです。

この学会ではオーラルフレイルに関する話題がありました。
歯20本未満
噛む力がやや弱い
舌の力がやや弱い
滑舌がやや悪い
固い食品が食べづらい
むせやすい
これらのうち1~2個当てはまる場合:プレ・オーラルフレイル、3個以上オーラルフレイルと言われています。

口腔機能の低下は様々なものに影響し、健常者と比べて
身体的フレイル 24ヶ月後 2.41倍(プレ・オーラルフレイル:1.85倍)
サルコペニア 24ヶ月後 2.13倍
要介護 48ヶ月後 2.35倍
死亡 48ヶ月後 2.09倍
と、されています。
嚥下機能の低下は低栄養に関わる要因ですから、影響はあると考えていましたが、少しの嚥下機能の低下がこれほどまで影響がでるものなのだと改めて認識しました。

嚥下障害を引き起こす薬剤に関する講演も多数あり、以下のような分類を話されていました。
1)先行期に影響を与える薬剤←傾眠、認知機能低下を引き起こす薬剤
抗不安薬、抗痙攣薬、抗ヒスタミン薬など
2)準備期に影響を与える薬剤←口渇や口を動かす機能を低下させる薬剤
抗精神病薬、抗コリン薬など:薬剤性ジスキネジア
利尿剤、三環系抗うつ剤など:口渇
3)口腔期に影響を与える薬剤←口渇や口を動かす機能を低下させる薬剤
抗精神病薬、抗コリン薬など:薬剤性ジスキネジア
利尿剤、三環系抗うつ剤など:口渇
4)咽頭期に影響を与える薬剤←筋力低下や声門閉鎖に影響を与える薬剤
ドパミン拮抗薬によるパーキンソン症状
筋弛緩薬、抗精神病薬、睡眠薬、抗コリン薬などによる筋力低下
5)食道期に影響を与える薬剤←蠕動運動に影響を与える薬剤
筋弛緩薬、Ca拮抗薬など:食物蠕動運動低下

今回の講演会で残念だったのは、事前登録が必要なワークショップやハンズオンセミナーが多かったことです。私は事前に登録していましたが、登録していなかった人からはやや不満の声がありました。

第3回日本老年薬学会学術大会は2019年5月11~12日 名古屋だそうです。
老年薬学会という、今後高齢化社会では考えていかないといけないテーマであり、期待されます。

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