2018年7月11~13日に鹿児島市にて開催された第73回日本消化器外科学会総会に出席しました。
今回の学会で聞きたかったのは、アフリベルセプトベータ(Aflibercept Beta:商品名ザルトラップ)です。アフリベルセプトベータは、2017年に販売開始となったVEGF阻害剤ですが、他のVEGF阻害剤との違いや実際の使用について聞きたいと考えていました。
大腸癌の肝転移は切除できるならば、化学療法をしてでも切除した方が良いとされています。これは化学療法が良くなってきていることが影響しているとされています。
アフリベルセプトベータはVELOUR試験にてOSを延長させることが示されています。
この予後因子を踏まえ、アフリベルセプトベータは
・肝転移(単独)
・ベバシズマブ投与なし
・高血圧症の既往歴あり
の患者のOS延長を狙うのが良いのではないかという発表がありました。
次回第74回日本消化器外科学会総会は 、2019年7月17~19日に東京で開催とのことです。
また第26回日本消化器関連学会週間(JDDW 2018)は11月1~4日に神戸で開催されます。
今後も消化器に関する様々なことを学んでいきたいと考えています。