2019年11月15日(金)~17日(日)に熊本城ホールで開催されました第13回日本腎臓病薬物療法学会学術集会・総会 2019に出席しました。
腎機能の評価から、腎炎・ネフローゼ症候群の免疫抑制薬入門講座など腎機能に関する様々なテーマが取り上げられていました。
また今回は理事長のお膝元の熊本ということもあり、理事長講演「朝まで平田塾」や少人数のRound Table Discussionなど様々な試みがされていました。事前参加の申し込みが必要な講演もありますが、「腎機能を評価し薬物療法に一歩踏み出す 実践ワークショップ」は聴講も可能でした。
「腎機能を評価し薬物療法に一歩踏み出す 実践ワークショップ」では、「保険薬局における高齢者への抗血栓薬の投与設計」、「肥満患者へのSGLT2阻害剤導入時の投与設計」、「サルコペニア患者への抗精神病薬の処方設計」、「生体腎移植患者への帯状疱疹治療薬の投与設計」の4テーマについての処方検討及び、薬剤投与時の留意点をグループに分かれて話し合いました。
特に「生体腎移植患者への帯状疱疹治療薬の投与設計」に関しては、グループ毎に意見が分かれました。
移植直後の場合腎機能が変化しやすいため、移植直後か、そうでないかを確認する必要があることや、腎機能低値の患者の場合、一般的に腎機能による投与量調節が不要であるアメナメビルを考慮することが多いが、アメナメビルはCYP3A4誘導薬であり、シクロスポリンやタクロリムスはCYP3A4基質の薬剤であることから血中濃度の変動を来しやすいため、相互作用に留意する必要があるなど留意すべき点を学ぶことが出来ました。
第14回日本腎臓病薬物療法学会学術集会・総会が2020年11月28日(土)・29日(日)にあわぎんホールにて開催される予定です。
ここで新たに集積した知識を Pharmacy Ach(ファーマシー アッハ)の充実に役立てます。